11月4日から8日の5日間、加古川市内にある、器と雑貨moiさんにおいて、初めての個展を開催する機会を頂きました。昨年の一時帰国の際、作品を持ち込み、個展を快諾してくださったmoiさんに感謝の念は尽きません。
そうして、個展開催が近づいてきた時、多くの方々に宣伝をしていただきました。日本から離れた英国に住む私にとって、どれだけ力強く感じたことか。
そういったみなさんのお陰を持ちまして、会期中、毎日、予想以上にたくさんの方々に訪れていただいて、英国から持っていった作品を見ていただくことができました。ありがとうございます。
今回の個展のために作った16品には、和歌山で木工家具製作の工房を営む、林工亘(りんこうかん)さんにお願いした無垢オークの額に入れました。写真や図面やら入りのメールを何度となくやりとりしてできあがった額は、『英国の田園風景を、小さな窓枠から眺める』イメージで、感動しました。ご本人の神吉さんが来てくださって、木の好きな者同士、話がはずみました。ありがとうございます。
今回、moiさんのご提案で、初めての試みとして、切り絵原画も展示しました。本来、切り絵を作るのは、スクリーンプリント(シルクスクリーン)の版下のためで、展示することは考えもしていませんでしたが、展示するならば、黒い紙だけでは味気ないなと思って、ドイツで一般的に紙灯籠に利用する半透明のパラフィン紙で色どりを添えました。額に入れたスクリーンプリントの作品と並べると、全く異なった印象です。
このたびの個展を無事に終えられたのは、さまざまな方々のお陰です。ほんとうにありがとうございました。
英国の自宅へ戻ったら、家のトネリコはすっかり葉を落としていました。カエデが今、落葉の真っ最中。野原を歩くと、すっかり晩秋、その中で、ローズヒップ(野バラの実)の赤があちこちにちりばめられていました。