師走ー12月: コトネアスター
冬色の中に鮮やかな赤
(Cotoneaster horizontalis,
Order: Rosales, Family: Rosaceae, Genus: Cotoneaster )
(バラ目、バラ科、コトネアスター属)
暗くてじめじめした12月がやってきました。冬至は22日、間もなくです。(冬至を過ぎれば、しかし、また少しずつ日照時間が増えてくる!)うちの庭は、まだ結構、緑の部分が目立ちます。が、大きなトネリコやらフィールドメープルなどの落葉樹は裸になり、ほったらかしにしているアジサイの鮮やかだったピンクの花は、緑灰色がかってスモーキーな渋味を醸し出しています。庭の色が冬色のくすんだ中に、赤い色は映えます。
そろそろコトネアスターの葉っぱも小さな鈴のような実の次に、赤くなってくる頃です。でも今年は、12月も半ばになろうとしているのに、葉っぱの外側辺りの部分しか赤くなっていません。今年の秋も、12月に入ってからも、例年より気温が高く、最低気温が10℃以上の日が多かったからかもしれません。
この版画に描かれている、真っ赤な葉っぱのコトネアスターは今年のものではなく、クリスマスのすぐ後あたりの姿です。普段なら、あちこちの庭先の低い塀などに這わせて見事な枝振りに赤い葉っぱと鈴なりの実を見かけます。うちの庭のコトネアスターは、ほんの少しだけしか実がなりません。周りに背の高い植物がいっぱい茂っているせいでしょうか。
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コトネアスターは、野生ではなく、中国から観賞用に渡ってきたものだそうで、庭や公園などに植わっているのを見かけます。つやつやした厚めの小さな丸い葉っぱが、扇状あるいはシダのように広がった小枝にびっしりとつき、その間に小さな丸い鈴のような赤い可愛らしい実がなります。
昨日、英語版の方を書いていて、庭先へ出てうちのコトネアスターを見ると、なんと、ちょっとしかなかった貴重な(?)赤い実が見事になくなっていました。ちょっと離れたところにあるピラカンサを見ると、やっぱり鈴なりだった朱色の実も、ものの見事になくなっていました。多分、小鳥たちに食べつくされてしまったのでしょう。今年の秋は暖かかったし、食べるものには不自由していないと思ってましたが、そろそろ、小鳥用のエサ入れに、穀物や種を入れてあげる時期がやってきたようです。
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