今年も、早くに仕上げなければと思いながら、まだ制作しています。現在、レリーフの原版を彫っているところです。これは何でしょう?(笑)
毎年、12か月分の植物の葉を選ぶのに時間をかけてしまいます。夏の月は、あまりに選択肢が多すぎ、選ぶのが難しく、冬の月は少なすぎて探すのが大変。そして意外にも秋も難しいのです。日本なら、紅葉の秋、様々な色に染まった葉は美しいのですが、こちら、英国の落葉樹は、黄葉(こうよう)と呼びたいほど、黄色に染まります。それはそれで、暗く長い冬の前に、一瞬輝く夕陽のようで美しいものです。一昨年は、イチョウ、昨年はフィールドメープル。今回も、黄色の葉っぱの一つを選びました。お楽しみに。
今回は、2倍の大きさの版を彫っています。今までがかなり小さかったので、表現しやすくなりましたが、時間が倍かかる! それも遅れている原因(苦笑)。
11月に入るまでにはお披露目できるようにします。11月末からは、クリスマスを前に、クラフトフェアが目白押しですから、予定をきっちりこなさなければ。
英国、南ウェールズに移り住み、15年。草木や動物などの自然をモチーフにした切り絵や版画を紹介。季節の移り変わりもつづっていきます。カレンダーに登場する英国の野草エッセイは毎月1日に更新。
2014年9月29日月曜日
2014年9月13日土曜日
果汁シロップ作り:でもシロップがゼリーに?!
ニワトコ(Elder)の実のシロップを作るのに、近くの野原へ出かけていったら、既に半分以上、小鳥たちについばまれていました。小鳥たちには、おいしいお気に入りの木の実なのです。でも、なんとか集めました。
うちの子供たちは、コーディアルが大好きです。コーディアルは、英国では果汁などのシロップを水で薄めた甘い飲み物です。果汁に限らず、ニワトコの香しい白い小さな花からもシロップを作ります。今年の初夏には、末っ子がはりきって白い花を集め、自分でシロップを作りました。夏になって、うちの庭に植えてあるイチゴの小さいものを煮詰めて鮮やかなスカーレット色のシロップを作りました。
今年の夏は、例年になく暑い日が続いたからか? シロップはまたたく間に少なくなってしまいました。
タピオカみたいなつぶつぶの実を砂糖水で煮て、漉します。それから更に砂糖と水を入れて煮ると、シロップのできあがり。
できあがり。。。でも、数個のジャム瓶に入っただけです。(ニワトコの実のシロップは、風邪の時にも良いそうです。免疫力をつけるという。でも、砂糖は良いのかどうだか)
これじゃあ、来年のニワトコの花のシロップまで持たない。。。
そこで思いついたのが、もうそれはそれはその辺りにこぼれるほど実っている野性の黒イチゴ。実の色は同じだし、シロップにできるんではないか!
いつも採りに行くお決まりの野原へ行くと、先客(鳥ではありません、人間)が既に手近な所を採りさってましたが、それでも私たちがシロップに使うだけはじゅうぶん残ってました。このつやつやな真っ黒に熟した黒イチゴを手を黒紫色に染めながら、棘に時々ひっかかれながら集めましたよ。なぜいっぱい残ってるかというと、黒イチゴの枝にはいっぱいやっかいなトゲがあって、気をつけないと、ひっかき傷だらけになります。半袖、半ズボンではいけません。
小一時間で、ボウルにいっぱい採れました。一緒にいった末息子のボウルもいっぱい。二人で、にんまりして「これで、たくさんシロップが作れるね!」
家に戻って、さっそくにシロップ作り。全部で2キロほどの収穫。黒イチゴのシロップのレシピなんて持っていなかったので、勝手にニワトコの実のシロップのレシピを流用しました。2つの大鍋のそれぞれがあふれるほどいっぱい。夜になってようやく、ボトル4本とジャム瓶3個につめました。5リットルくらい。
翌朝、我ながら良いアイデアだったなあと、ボトルを持ち上げると、何か様子がおかしい。中のシロップが動かない。動かないということは液体ではない。。。ゼリーになっている! あわてて他のをチェックしてみると、見事に全部ゼリー状に。
何が悪かったのか。もしかすると、鍋で煮詰めたのがよくなかったのかもしれない。黒イチゴが、ペクチンを豊富に含んでいるとは知らなかった。
でも、これを捨てるにはしのびないし、この労力を無駄にはしたくない。長男が、固まったゼリー状のシロップを瓶からほじくり出し、少し瓶に余裕ができたところで、ふたを閉め、振りました。結構。すると、ゼリーはなんとかどろどろの液体にまで戻りました。
私も賞味してみることに。グラスに少しシロップを入れ、炭酸水を注ぎます。ほんのり黒苺の風味の甘酸っぱいコーディアル。よろしいんではないかしら。
2014年8月19日火曜日
ようやくオンラインショップを立ち上げました
ようやくです。
周囲の方々からすすめられていた懸案のオンラインショップを立ち上げました。米国で立ち上げられ、今では世界中で利用されているアートなど手作り品、ビンテージものを取り扱うオンラインのマーケットプレイス、Etsyにオンラインショップをオープン。
残念ながら、現在のところ、日本語版は準備中だそうですが、サイトの下部左側、ブルーの文字で English (UK)となっている所をクリックすると、言語選択で日本語が選べます。個別ショップの内容は書かれた言語でしか表示されませんが、徐々に和訳されていっているようです。
手始めに、この夏刷り上がったばかりの切り絵スクリーンプリント2種類を、ショップにあげました。
まだまだこれからお店の体裁?を整えていかねば。マイショップは、殺風景です(苦笑)。
2014年6月16日月曜日
イラスト:Bento カーディフ中央図書館主催、ジャパンデーのディスプレイに「お弁当箱」
イベントお知らせにしては、もう終わってしまったものですが、去る5月末に、カーディフ中央図書館(詳しくは、Facebook PageのPhotoをご覧ください。Aboutのすぐ右横です。ちなみにカーディフは、英国ウェールズ州の州都です!)主催の、Japan Dayがありました。それに先立ち、日本の文化を知ってもらうということと、Japan Dayの宣伝のために、館内キャビネットのディスプレイを担当しました。
昨年に引き続き、日本の生活文化をかいま見ることができる展示物を、いろんな方々が快く貸してくださいました。感謝。
下の写真は、展示キャビネットのほんの一部です。キャビネットは10個ありましたので。日本に住む日本の方々にとってありふれたものでも、こちら、英国に住む人々にとっては、珍しく興味深いものなのです。兜セットや、おひなさまなどの人形、食器や季節の飾りものなど、その他にも、Japan Dayでのワークショップにちなんだ、漫画やアニメーション、書道、折り紙といった展示物も昨年とはちょっと違った趣向でした。
ディスプレイを担当2回目、今回は、何人かの友人らに貴重な時間を割いてディスプレイのために制作してもらいました。筆文字、ペン字、折り紙! どれもこれも秀逸作品です。それに刺激され、私も一つ制作しようという試み(苦笑)。
昨年に引き続き、日本の生活文化をかいま見ることができる展示物を、いろんな方々が快く貸してくださいました。感謝。
下の写真は、展示キャビネットのほんの一部です。キャビネットは10個ありましたので。日本に住む日本の方々にとってありふれたものでも、こちら、英国に住む人々にとっては、珍しく興味深いものなのです。兜セットや、おひなさまなどの人形、食器や季節の飾りものなど、その他にも、Japan Dayでのワークショップにちなんだ、漫画やアニメーション、書道、折り紙といった展示物も昨年とはちょっと違った趣向でした。
ディスプレイを担当2回目、今回は、何人かの友人らに貴重な時間を割いてディスプレイのために制作してもらいました。筆文字、ペン字、折り紙! どれもこれも秀逸作品です。それに刺激され、私も一つ制作しようという試み(苦笑)。
色鉛筆と水彩絵具で描いたお弁当の中身。別になんともありきたりではありますが、私にとっては、懐かしい味のオンパレード。それを切り取り、貸していただいた弁当箱や、おひつに入れてみます。
蝋細工サンプルでもあれば、もっとリアルではありますが、ご愛嬌ということで。Japan Dayの翌週、ディスプレイを取り外しましたが、このイラストは、こちらに在住の友人たちにもらわれていきました(笑)。
いつもは、植物の絵ばかりですが、たまには食べ物の絵もよろしいですね♫
ニワトコの花で作るシロップ
(セイヨウ)ニワトコは、Elder(エルダー)という低木で、この辺りでは、その辺りの原っぱの端っこやら公園、庭、至る所で見かけます。白いクリーム色の花は、甘い香りがします。
末息子と一緒に、摘んできた花。
これを大きなボウルに入れ、レモンとオレンジの皮も入れ、熱湯を上からかけて、香りを移します。
一晩置き、それから漉したものがこれ。ここに、砂糖、レモン汁、清涼感を出すためにクエン酸も加え、少し沸騰させます。香りを飛ばさないように。
砂糖を溶かし、まだ熱々のシロップを、清潔なボトルに入れます。これで、この夏の爽やかな飲み物をしばらく楽しめます。
2014年5月9日金曜日
版画レリーフのモビールを作りました:フィールドメイプル
5月17日土曜日に、私の住む町で小さなサマーフェアがあります。レソトというアフリカにある小さな国の人々との交流、子供達の教育への援助のために設立されたチャリティ団体、the Penarth And District Lesotho Trust (PADLT) が主催しています。
サマーフェアでは、初夏らしく、クラフトの他、草花の苗木なども販売されるそうです。
このフェアのために考えたのが、簡単手作りモビールキットです。レリーフ版画で、フィールドメイプルの葉と種(翼果というそうですね)をあしらいました。
フィールドメイプルは、イギリスではあちこちに自生しています。Headgerows (農地や道路を仕切る生垣)や、森や林の比較的陽当たりの良い場所で枝を広げています。うちの庭にも1本あります。春の終わり頃に淡い緑色の小さな花がついているかと思ったら、いつのまにか、かわいらしい黄緑の翼をつけた種が新緑の葉っぱの間に見え隠れするようになります。秋口になると少しサーモンピンクがかった色に変わっていきます。
さて、モビールですが、しごく簡単。(一応、作り方を書いたものもあります。写真左下)裏側に両面テープを貼ってあるので、ハサミかカッターで切り取って半分をテーブルに並べ、そのまん中に糸をまっすぐに置いてから、残りの半分をおいてしっかり押さえる。できあがり。庭で剪定した小枝を拾ってきて、2種類のモビールをつるしたのが右下の写真です。
フィールドメイプルは、イギリスではあちこちに自生しています。Headgerows (農地や道路を仕切る生垣)や、森や林の比較的陽当たりの良い場所で枝を広げています。うちの庭にも1本あります。春の終わり頃に淡い緑色の小さな花がついているかと思ったら、いつのまにか、かわいらしい黄緑の翼をつけた種が新緑の葉っぱの間に見え隠れするようになります。秋口になると少しサーモンピンクがかった色に変わっていきます。
さて、モビールですが、しごく簡単。(一応、作り方を書いたものもあります。写真左下)裏側に両面テープを貼ってあるので、ハサミかカッターで切り取って半分をテーブルに並べ、そのまん中に糸をまっすぐに置いてから、残りの半分をおいてしっかり押さえる。できあがり。庭で剪定した小枝を拾ってきて、2種類のモビールをつるしたのが右下の写真です。
2014年4月13日日曜日
イングリッシュ(もといウェルシュ)ブルーベルが咲き始めました
4月も半ばにさしかかると、ブルーベルが咲き始めたのではないかと気になります。近くの森には、野性の英国原種のブルーベルがいっぱいに咲く場所があるのです。英国と書くのは、ここはイングランド州ではなく、ウェールズ州だからです。それも、普段は思い出さないのですが、今週、森へ散歩に出かけた時に、ほぼ1年ぶりに、とある紳士と再会したからです。去年の5月頃、友人と森を歩いていたら、犬を連れたその方と出会いました。歩く方向が同じだったので、歩きながらいろいろな話をしてくださいました。Woodland Trust のボランティアに関わって森の再生の手伝いをしたこと、古代から生きながらえてきた森の植物たちの話、それからブルーベル。
「ブルーベルというと、皆さん、イングリッシュブルーベルと呼びますが、私はウェルシュ(ウェールズの)ブルーベルと呼びたいですね。だってここはウェールズですからね」ウェールズに住んでいると、ウェールズ愛国心に満ちた会話は、そこここで聞かれます。が、この温和な紳士から「ウェルシュ」と聞くと、すんなりと受け入れてしまいました。そういうことがあったので、彼と再会、それもブルーベルの季節に再会したのは、とても感慨深いものでした。
5分ほど、あれこれ話をしながら歩きましたが、しなやかな体で飛び跳ねるグレイハウンドの女の子を連れた紳士とは、森の入口でお別れです。紳士は、犬と陽当たりのよい森の外側の道を、私はブナにおおわれた丘にある森の中のブルーベルを見たいので。
「また、いつか近いうちにお会いするかもしれないですね」
とお互いに挨拶をして別れました。
ブルーベルの花を見つける前に、白く可憐なウッドアネモネの群生に出会いました。
「ブルーベルというと、皆さん、イングリッシュブルーベルと呼びますが、私はウェルシュ(ウェールズの)ブルーベルと呼びたいですね。だってここはウェールズですからね」ウェールズに住んでいると、ウェールズ愛国心に満ちた会話は、そこここで聞かれます。が、この温和な紳士から「ウェルシュ」と聞くと、すんなりと受け入れてしまいました。そういうことがあったので、彼と再会、それもブルーベルの季節に再会したのは、とても感慨深いものでした。
5分ほど、あれこれ話をしながら歩きましたが、しなやかな体で飛び跳ねるグレイハウンドの女の子を連れた紳士とは、森の入口でお別れです。紳士は、犬と陽当たりのよい森の外側の道を、私はブナにおおわれた丘にある森の中のブルーベルを見たいので。
「また、いつか近いうちにお会いするかもしれないですね」
とお互いに挨拶をして別れました。
ブルーベルの花を見つける前に、白く可憐なウッドアネモネの群生に出会いました。
アネモネの原種でしょうか、この小さな可憐な白い花は、直径で4センチもあるかないかというくらいです。しかし、どっこい、結構強いらしく、森の中に圧倒されるほどいっぱい咲き誇っているのです。
ウッドアネモネの群生をいくつも越えていくと、ぼちぼちとブルーベルのうす青い幻想的な花が現れてきました。丘の上部は、まだまだ咲き始めです。丘の上で、ちょこちょことスケッチしました。ブルーベルの咲く時期は、ほんの数週間ですから。
丘を下っていくと、ブルーベルが満開の場所へ出ました。そして、嬉しいことに、去年と同じ場所に、「白い」ブルーベルがありました。なぜか、こういう場面に遭遇すると嬉しいのです。子供の頃から、白いレンゲや4つ葉のクローバーを一生懸命探して、見つかるととても嬉しかったのを思い出します。
森を出ると、再び農地の広がる日なたです。ちょうど朝に耕したばかりのように見える赤土。ふと、向こうの方を見やると、トラクターが止まっています。人っ子一人歩いていないお昼時。トラクターの中で誰かお弁当を食ベているのかしら。いや、たぶん、近くの自宅へ戻って昼食を取っているのでしょうね。暖かかったこの冬、菜の花が咲いていましたが、これから何が栽培されるんでしょう? 麦類か、トウモロコシか、そんなところでしょうね。夏になれば、わかることでしょう。
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